フリーランス未払い防止策 事前契約と請求ツールを駆使
フリーランスの報酬未払い問題は現在もあちこちから聞こえてきます。
わたしも未払いまではいかなくても、報酬に関するお金の話をされずに進めてしまい
結果未払いのまま仕事をしてしまいボランティア状態になったこともあります。
やはりフリーランスとしては、未払いが続くと仕事として成り立たないので
大事な契約書と請求方法はしっかりと身につけておきたいものです。
そして何より、未払いに時間を費やしすぎて他の仕事が滞ってしまっては時間のムダ。
サクサクと話を進めて、報酬の回収につとめましょう。
フリーランスが未払いされずに仕事として成り立たせる方法
フリーランスは未払いが続くと仕事として成り立ちません。
支払しないような人とお仕事をしないため、また踏み倒されて逃げられないように
依頼主とは最初からしっかりと取引の話をしておくのが必須です。
身元のわかる人とお仕事をする
SNSで声をかけられると、自分のできる仕事であれば積極的に手を挙げたいところ。
しかしその依頼主、信用のある人でしょうか?
ネットで顔出しできない、匿名しか無理な人に未払いされると踏み倒されるのがオチです
匿名の人みんながみんなそうではありませんが、やはり自分の素性を現せない事情がある人とは
一緒にお仕事をすることを避けたほうが無難です。
ブログや公式サイトを持っている人であれば、特商法表記や会社概要を調べておきましょう。
思い込みの信用ほど、怖いものはないですから…
もちろん自分の身元を明かすのが大前提ですけどね。
報酬の話は先にする
お仕事をするに当たって、お金の話を先にするのは当たり前のことなのですが
日本人の風潮なのか、お金の話を言い出しにくい…という場合よくありますよね
だけどよく考えて。どこのお店でもタダで持って行ってかまわない商品はありません
(タダで配っている景品だって、売上に繋げるためのプロモーションなのですから)
特に「ちょっと手伝ってほしい」という声かけには要注意。
ボランティアなのか、報酬の出るお仕事なのか事前に確認をしておかないと擦り減ってしまいますよ。
作業に見合った報酬設定を交渉する
わたしは主に事務作業を請け負っていますが、昔こういう人がおりました
「このセミナーのお手伝いスタッフをお願いしたいです。報酬は紹介者1人につき参加料の10%」
はぁぁーーー??でしょ(笑)これって広報としての依頼じゃないですか…
挙句の果てに「講師もノーギャラでやってもらっていますので、ご理解の程」
ってさ、その参加料アンタ一人の売上な訳??って思うような案件(笑)
この時もわたしが甘かったのですが、運営スタッフであれば時間給で請求すべきでした。
ちょっとおかしいな、と思う報酬設定は手を出さないのが得策ですね…
いくら安くても、仕事に対する正当な報酬を支払うような交渉をしないといけないなと思いました。
報酬の交渉は文章で、できれば契約書があるとなおよい
セミナー主催をやっていた頃は、講師と打ち合わせと称してお茶しながら
セミナー開催について話をしていたものです
そのうち雑談になり、話がまとまらないまま「いいようにしてくれたら~」で解散。
しばらくして「あの件集まってる?」なんて、いつから募集開始かも聞いてないし。
そして案件流れる…セミナー1本やるとまぁまぁ報酬があっただけにこれは痛い。
無理に会って話をしなくても、打ち合わせってできるもので
ある程度進め方を擦り合わせて報酬を決めるだけじゃないですか。
メールやチャットで要項を送れば、あとは承諾するかどうかだけ
これで時間短縮できますし、文章としても残るので言った言わないがありません。
(スクショは残しておくに限ります)
長期に渡る依頼や、単発でも大きな案件は契約書を交わすと姿勢が正されます
このように、書類をちらつかせると真面目にお仕事を頼んでくれる人しか寄ってきません
変な人を撃退する手段としては契約書が最強。(笑)
未払い防止できる請求方法
依頼された仕事を納品して、すぐにお支払いしてくださる人や
先払いで依頼を進行させてくださる依頼主さんもいらっしゃいますが
中には納品後の検品を忘れていたり、定期作業だとすっかり空気のように扱われて
支払い自体を忘れられていることもあります。
わたしは先払いだとお仕事する意欲が薄れるので(笑)後払いにしていますが
このような方法で報酬をいただいていますのでご参考までに。
請求書サービスを利用する
直接取引の依頼主に対して、わたしが使っているのが
会計ソフト弥生と連動しているMisoca(ミソカ)。
→クラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)
見積書・納品書も作れて、項目と数量・単価を入力するだけで美しい請求書が出来上がります
あとはメールに共有URLを貼付けて送付するだけ。
PDFで保存してもいいですが、ファイル重くなるので(笑)
こちらも請求書を出したかどうかを確認できるので、請求書出し忘れを防げます。
ペイパルを利用する
ペイパルであれば、クレジットカードやデビッドカードで決済できます
資金がどうこう言われて支払いが延び延びになっている依頼主には強制的にコレ。
定額で請けている依頼も設定しておけば、ペイパルが勝手に引き落としてくれます。
ペイパル請求アカウントは、本人確認できる身分証明書で開設できます
(水道料金明細書で開設したツワモノもおりますww)
ペイパルから銀行振込に還元する時に手数料が発生しますが、報酬未払いより全然マシ。
ランサーズなどのクラウドを通す
どうしても匿名でお仕事する事情があるなら、ランサーズなどのクラウドワークを通すのが無難。
仮払いしないとお仕事を進行することができないため、全く支払いがないという事態を防げます。
それでも検品忘れ等で、納品して完了報告をしているにもかかわらず連絡がとれなくなった場合
連絡催促申請を行使することができます
完了報告後7日間連絡がとれない場合、この画面になり連絡催促申請が行使できます
連絡催促申請をしてさらに7日間何も連絡がない場合、自動的に報酬が支払われます
この7日間のうちに、メッセージ等やりとりできてしまうと権利が消滅してしまうので
無事に何も起こらないように祈っております…(笑)
もし未払いが起こってしまったら
最新の注意を払っても、やはり依頼主の相手あってのこと
未払いを完全に防ぐことは難しいです。
相手方にも事情があることですし、必ずしも詐欺案件とは限りません
思い込みだけでSNS上で詐欺呼ばわりを拡散して、自分の首を絞めないように…
催促しつつしばらく様子をみる
依頼主も他の業務等で忙しく、手が回っていない場合もあります
忙しいのはお互い様。一旦催促しつつ、しばらく様子を見て待ってみましょう
支払締切を急ぎすぎないぐらいの設定にして、時間のある時にお願いします
ぐらいの余裕を持っておきましょう。
あまりカツカツだと、自分自身にも余裕がなくなってきますから
今後長くフリーランスとして活動するためにも、心の余裕って必要なんです。
内容証明、少額訴訟を視野に入れる
それでもどうしても相手側が動こうとしない場合は、内容証明や少額訴訟を視野に入れておきましょう
特に高額案件は泣き寝入りすると後々響く可能性もあります
きちんとお仕事できる人という姿勢を見せるために、身近に相談できる弁護士さんを見つけておくとよいですね
しかしこれもあまりに振り回しすぎるとただの厄介者に…
少額なら諦めも必要、ただしそのクライアントとは今後一切取引しない
依頼主との未払い問題で消耗して、多くの時間を費やしてしまいそうであれば
諦めて次のクライアントを見つけるのが吉です。
未払いで揉めている間、生産性が落ちてしまうのはもったいない。
フリーランスは時間=お金、ということを再認識して。
プロモーションを改めて考える
こういった未払いされるクライアントに出会ってしまう自分自身のプロモーションを
この機会に改めて見直してみましょう。
安請け合いされそうなイメージだったり、言えば何でも聞いてくれそうだったり
そんな風に思われてしまっては擦り減ってしまうだけ。
かといってうるさすぎると逆に頼みにくいイメージを持たれたりするので
そのバランスですな…難しいけど、そこは経験を積みながら微調整していきましょう。
先日もTwitterで未払い問題が炎上しておりまして
一方的に未払い側が悪い風で盛り上がっておりましたが、
よくよく案件を見ると、請けたほうも契約が曖昧で金額を決めていない
さらに請求をポルカ(投げ銭)でって…ちょっと呆れましたわ
そりゃ頼んだほうもお仕事として依頼してないんじゃない?って。
さらに請けた方のブログに特商法表記があったので覗いてみると、特商法表記じゃないwww
やっぱり匿名な人とはお仕事できないことがよくわかりました。(笑)
身元のわからない人とお金のやり取りって
フリーランスなら特にやめておいたほうがいいです。
依頼する方も匿名な人に頼むと納品されるかどうかわからないという不安を持っていますので
自分の身元を出しておくのはフリーランスとして当然。
匿名でやりとりするランサーズでも、本人確認あるかないかで信用が随分違います
仕事のスキルや質も大事ですが、我々信用商売
気持ちよく取引して、長くフリーランスを続けられる体制を作っておきましょう。
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